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発達障害の人たちと職場をつなぐ就労支援プロジェクト
「ジョブジョイントおおさか」の取り組み
〜部局横断型の支援モデル〜

【はじめに】
 ジョブジョイントおおさか(通称・J J)が発足してから約1年半が経過しました。
この間、試行錯誤を繰り返しながらの取り組みも、少しづつ形になってきました。
 そもそも、このプロジェクトが始まったのは、「ジョブサイトよど」の開設準備を「アクトおおさか」と協力して進めていたことがきっかけでした。
 その頃、アクトおおさかでは発達障害の方からの個別の就労ニーズにどのように対応していくかが課題となっていました。
  また、ジョブサイトよどの方針として「発達障害のある人が地域で働くことを支援する」ことを掲げていたため、この共通する課題をそれぞれの機能を活用して解決できないか検討が始まりました。
 そして、平成18年10月に「アクトおおさか」と「ジョブサイトよど」の部署を横断して連携し、発達障害のある人たちへの就労支援を実施するという目的で「ジョブジョイントおおさか」のプロジェクトが始まりました。

【取り組みの経過】
 JJ が本格的に始動するにあたって最初に行ったことは、事業計画を立てることでした。
 まず、就職者や実習者、職場開拓企業の数値目標を設定し、どのようなことに重点を置いてプロジェクトの仕組みを構築していくかについて検討を重ねました。
 それでは、初年度からの取り組みの経過について、簡単にご説明していきたいと思います。

(平成18年度)
 初年度は、これまで個別の就労支援の経験やノウハウのない中、とにかく「やってみて、振り返る」という手探りの状況で支援を開始することになりました。
 そのような状況で、次の2点を重点課題として取り組みました。
1)プロジェクトの基盤となる支援体制と支援の流れの構築
 現場担当者2 名という体制のため、アクトおおさか、ジョブサイトよどで就労を希望されている方の中から対象者を絞って支援を実施することになりました。
 そして、就労支援機関への見学や、研修・関係機関の会議にも積極的に参加して情報収集を行い、ジョブコーチの方法論をモデルとして、J J での支援モデルを構築していきました。
2)支援対象者のアセスメント
 支援を実施するにあたって、対象となる人をよく知らないと適切な支援ができません。そのため、まずはジョブサイトよどの作業場を活用して、個別のアセスメントを行いました。
 そこで見えてきたことは、仕事の経験が少ないため働くイメージが持てなかったり、小さい頃から失敗経験の繰り返しで自信を持つことができないといった対象者の現状でした。
 一人ひとりの生活面を含めたニーズをトータルで把握して個別支援計画を立案することや、就労準備のステップの中で自分に自信が持てる体験ができる仕組みが必要でした。

(平成19年度)
 前年度の実践から見えてきた課題の中で、特に次の2点について重点的に取り組みました。
1)アセスメント・就労相談のパッケージ化
 前年度に実施したアセスメントを基に、作業活動を通じての評価と個別相談を5回のパッケージ(約1ヵ月半の間に、週1 回ペースで実施)に整理しました。
 実際の作業場面と相談のワークシートを活用し「自分自身の障害特性」「得意なこと・苦手なこと」「自分にとって必要な配慮や支援」を自己分析と支援者からの評価をもとに整理し、自分自身の「プロフィール」という形にまとめました。
 このプロフィールは、現在もハローワークや会社の面接などで活用しています。
2)職場実習の実施
 ご本人さんが「働くとはどういうことか」のイメージを持つこと、また「自分に合った働き方」を理解することは大切なことです。
 そこで、就労相談により対象者が自己理解を深めていくのと同時に働く目的や自分に合った仕事内容、職場環境を理解していくために、実際の会社で職場実習を行いました。 職場実習を実施したことにより、ご本人さんが適職のイメージを持つことができただけでなく、ご本人さんが職場で働いている様子からアセスメントすることや、対人社会性のスキルをOJT で伝えることができました。
 また、実習の受け入れ事業所には、発達障害について理解を深めてもらう良い機会になりました。
 そして、今年度は新規対象者が11名、前年度からの継続支援の対象者7名の方に支援を実施しています。新たな対象者のアセスメントから、求職活動の支援、フォローアップ支援と様々な状況の方に対して支援サービスを提供しています。

(支援実績)

【今後の課題】
  アクトおおさかでは、成人期の発達障害の人たちの就労支援ニーズが年々増え続けています。反面、就職を目指した支援には時間がかかることもわかってきました。「就職したい」と希望する発達障害の人が相談に来られて、すぐに就労支援へとつながるケースは稀です。
  たくさんのニーズに応えていく仕組み作りと共に、じっくりと時間をかけて支援をする必要がある方もいるといった難しい現状があります。
  また、ジョブサイトよども就労移行支援事業が2年目を迎えることから、就労移行に向けてのより具体的な取り組みが求められています。
  そのような状況で、今年度からJ J の支援スタッフが2名増えました。しかし、スタッフが増えただけでは課題を解決することはできません。スタッフの支援技術の向上と関係機関とより一層の連携を進めていくことが大切です。
 また、各部署と支援のノウハウを共有し、役割分担をしながら支援サービスを提供する仕組み作りも続けていく必要があります。
 さらに、今後は就職した方のフォローアップも課題になってくると考えられます。継続して働き続けることをどのように支えていくか、その仕組みも考えていく必要があります。

大阪府発達障がい者支援センター アクトおおさか 就労支援担当 高橋亜希子
ジョブサイトよど 就労支援担当 佐々木祐介


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